2011年04月03日

バッシュ!/デイブ・ベイリー

バッシュ!
BASH!

デイブ・ベイリー(ds)
ケニー・ドーハム(tp)
カーティス・フラー(tb)
フランク・ヘインズ(ts)
トミー・フラナガン(p)
ベン・タッカー(b)

1961年録音

 地震の前のことだが(これからこういう言い方をちょくちょくすることになるんだろうか?)、ディスクユニオンの御茶ノ水のジャズの店が引っ越したので行ってみた。場所は道を挟んだ向かいだが、前の店とは見違えるような広いワンフロア、明るい店内。きょろきょろしてたら、CDといっしょに少女マンガが平積みになっている。なんで? とパラパラめくってみたら、ジャズの出てくる少女マンガらしい。何枚かのCDと一緒に1巻だけ買ってみることにした。

 「坂道のアポロン」(小玉ユキ)というマンガで、読んでみたらけっこう面白く、結局全巻取り寄せて読んでしまった(現在も連載中)。時代背景はジャズ華やかなりし60年代。主人公の高校生たちがジャズやるのでビル・エバンスだのアート・ブレイキーだのといった名前が普通に話の中に出てくる。ただし本筋は嬉し恥ずかし正統派の青春もので、若きジャズマンが功成り名を遂げる、という話ではない(と思う)のでご注意を。

 で、このマンガに事寄せてディスクユニオンが何枚かCDを推薦している。ほとんどが有名版でぼくの手元にもあるものだが、名前を聞いたことがないやつが何枚か混じっていて、ちょっと気になったので取り寄せて聴いてみることにした。
 そのうちの1枚がこれ。

 で、これがなかなかいい。カーティス・フラーが参加しているせいもあるのだろうが、「ブルースエット」から一曲、と言われたら納得してしまいそうな冒頭「Grand Street」。フランク・ヘインズのすっとぼけたとつとつとした感じのテナーが味がある。これだけではなくて、元気はハードバップがいっぱい詰まっているのだけれど、面白いのが間にピアノ・トリオの演奏がはさまっていること。トミー・フラナガンがすまして演奏するせいせいとしたピアノ・トリオが、旨いが脂っこい中華料理の間に頼む烏龍茶みたいな役割を果たしている。
 こういうアルバムに出会うとうきうきしてくる。まだまだぼくの知らない名盤がありそうだ。
posted by kiwi at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラッパ