2011年05月08日

サヒブ・シハブ・アンド・ザ・ダニッシュ・ラジオ・ジャズ・グループ

Sahib Shihab and the Danish Radio Jazz Group
SAHIB SHIHAB
and the Danish Radio Jazz Group

サヒブ・シハブ(bars,fl)

1965年録音

 ジャズ評論家の中山康樹が、自分がジャズを聴き始めたころの逸話として、「サヒブ・シハブってヒト?」ってどこかで書いていて、笑った。ぼくも似たような経験があったので。「ヴァイブ」もなんだかわからなかった当時、サヒブ・シハブってのも楽器かもしれないと思ったのだ。インドか中近東あたりの。

 音楽のほうはエスニックというわけではなく、むしろごりごり。かなり狙った感じの臭みがあって、ちょっとチープなハードボイルド映画のBGMに似合いそうだ。といってもけなしているわけではない。「すがすがしいラーメン」とか「爽やかカツカレー」とかがあまり旨そうではないように、臭いから旨いものがあるのだ。この音楽みたいに。

 WikiPediaによると、生まれたときからサヒブ・シハブではなく、アメリカの黒人プレイヤーでイスラム教に改宗して改名したらしい。モハメド・アリもそうだった。その後ヨーロッパに渡り、このアルバムもヨーロッパのメンバーを率いて録音しているようだ。いろいろあったんだろうな、と思う。
 ごんごん出てくるベースがニールス・ペデルセンで、ちょっとびっくり。
posted by kiwi at 02:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | サックス

2011年05月08日

ザ・マンハッタン・トランスファー

Manhattan Transfer
The Manhattan Transfer

ティム・ハウザー(vo)
アラン・ポール(vo)
ジャニス・シーゲル(vo)
ローレル・マッセー(vo)

1975年



 なんかいろいろな意味で面倒くさくなると、引っ張り出して聴くアルバムのひとつ。こういう輪郭の鮮明な、ストレートでシンプルな音楽にははっきりとした薬効があって、ときどき服用が必要なのだ。それは、音楽がひたすら楽しく、明るく脳天気なものであってよかった時代の、神話みたいなものなのかもしれないけれど、しかしそれは音楽の持つべき重要な機能のひとつであることは間違いない。

 今でも、この音楽が作られた35年前でも、70年前であっても、だ。
posted by kiwi at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | ボーカル