2011年07月24日

シングス・アー・ゲティング・ベター/キャノンボール・アダレイ


THINGS ARE GETTING BETTER

キャノンボール・アダレイ(as)
ミルト・ジャクソン(vib)
ウィントン・ケリー(p)
パーシー・ヒース(b)
アート・ブレイキー(ds)

1958年録音

南伸坊みたいなニコニコ顔でアルト・サックスを軽々と鷲掴みにしているこのジャケット、どこかで見たことがあると思ったら、村上春樹/和田誠の「ポートレイト・イン・ジャズ」だった。キャノンボール・アダレイを描くに当たって和田誠がモチーフに選んだのがこのおおらかで楽しそうなジャケットで、それは正しいのだろうとぼくは思う。キャノンボール・アダレイに小細工は似合わない。しかもバックを固めるメンツがこれなら、迷わず直球ど真ん中にガンガン行ける。ジャズも、キャノンボール・アダレイも、迷う必要がなかった、幸せな時代の幸せな音楽だ。
posted by kiwi at 21:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | サックス

2011年07月10日

ニルヴァーナ/バッキー・ピザレリ


NIRVANA

バッキー・ピザレリ(g)
ジョン・ピザレリ(g)
リン・シートン(b)
バーナード・パーディ(ds)

1995年録音


 これは演奏しているほうも楽しいだろうな。70近いはずだが、息子のジョンとの2本ギターで年甲斐なくばんばん行く。sing,sing,singなんか雄叫びが聞こえて来そう。がおー。
 
 バッキー・ピザレリの音楽は、牧歌的といえば言えるだろうけれど、男が年月を経て、いろいろなものを見てきて、いくつかの別れも経験して、それでもなお牧歌的でいられるとすれば、それはその男の強さの証明だ。ぼくはそう男たちを尊敬している。
posted by kiwi at 23:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ギター・ベース

2011年07月03日

ザ・トリオ/オスカー・ピーターソン

ザ・トリオ/オスカー・ピーターソン・トリオの真髄
The Trio

オスカー・ピーターソン(p)
レイ・ブラウン(b)
エド・シグペン(ds)

1961年録音


 あるべきものが、あるべきところに、あるべき姿で収まっている、というのは、世界の安定と平和のために、なにより重要なことなのではないかと思うことがある。
 特にオスカー・ピーターソンを聴くとそう思う。

 マイルス・デイビスのように鋭くはないかもしれない。
 ジョン・コルトレーンのように深くはないかもしれない。
 セロニアス・モンクのように変ではないかもしれない。

 でも、いいじゃんそんなの、と思わせる余裕の力がこの人の音楽にはあって、それはたぶん、ジャズという音楽にはとても大事なものなのだ。いや、ジャズの真髄といっていいかもしれない。というか、ジャズに限らず、もっと普遍的に大切な力かもしれない。たとえば女にもてたい、と思っている男にとって。早く一人前になりたい、と焦っている新入社員にとって。うちの会社をなんとかせにゃ、と思っている社長さんにとって。世界の健康にとって。

 たぶん、オスカー・ピーターソンはそれを知っていたのだ。
posted by kiwi at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ピアノ