2012年01月29日

エスペランサ

エスペランサEsperanza

エスペランサ・スポルディング(vo,b)
レオ・ジェノベーゼ(p)
ニーニョ・ホセーレ(g)
ホラシオ・エルナンデス(ds)
ジェイミー・ハダッド(perc)

2008年録音


ジャズを聴き始めてしばらくした頃。ジャズ以外の音楽が聴けなくなって、困ったことがある。

初めて聴く曲なのに、聴いている最中に飽きてしまうのだ。ちょっと前まで好きで聴いていた音楽も、なんだか遠くで聞こえる列車の通過音みたいにとりとめも迫力もなく、つまらない。いま考えると、いろいろインプットが豊富になって音楽に対する感覚が組み変わる最中のちょっとした混乱、音楽的な中二病みたいなものだったんだろうと思うが、中二病と若干違うとすれば当人に病識があって、当時はちょっと悩んだ。世の中にはジャズ以外にもいい音楽がいっぱいあるはずだ。好みはともかくとして、ジャズしか聴けなくなったら、楽しみの選択肢がそれだけ狭まってしまうのではないかと思ったのだ。たとえば、酒が飲めるのと飲めないのを比べたら、飲めるほうが楽しみは多いはずだ。ぼくは下戸なので本当にそうなのか証明はできないが。

とは言っても治療法に心当たりがあるわけではなく、医者に行ったり誰かに相談する話でもなく、しばらく困ったままの状態が続いていたが、ある日ふと「あーもうどうでもいいから可愛い女の子の歌声を聞きたい」と思った。名盤ガイド片手に、コルトレーンとかオーネット・コールマンとかを一生懸命聴いていたタイミングじゃなかったかと思う。で、何を聴いたのか覚えていないが、なんだやっぱり楽しいじゃないかと思って、それから少しづつ音楽的中二病は治っていった。
おかげで今はマイルス・デイビスの後に少女時代を聴いたり、巡音ルカのジャズ?風アレンジをヘヴィー・ローテーションしたり、パブロ・カザルスってすげえなあと思ったり、節操のない音楽生活を楽しんでいる。

あの頃、こういう音楽を聴いたらどう思っただろう?
posted by kiwi at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ボーカル

2012年01月12日

ア・ガーランド・オブ・レッド/レッド・ガーランド

ア・ガーランド・オブ・レッドA GARLAND OF RED

レッド・ガーランド(p)
ポール・チェンバース(b)
アーサー・テイラー(ds)

1956年録音

なんか今日は会議が5つあって、しかもそれが少しずつ重なっていたりして、頭を切り替えながら会議室から会議室を渡り歩き、その合間に自分の仕事を片付けつつ、500円の弁当をかきこんで・・・疲れた。

こんな日はもう、なんと言われたっていいのだ。暗くした部屋に閉じこもり、レッド・ガーランドの古いアルバムを、外にもれない範囲で大きい音で聴く。人生はシンプルなほうが好みだ。あまり多くのものはいらないし、知り合いもそんなに大勢はいなくていい。いい音楽ときれいな川と、本と犬と妻と友達が何人か。なんかそれで十分なんじゃないかという気がする。
posted by kiwi at 22:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ピアノ