2012年02月07日

ストライド・ライト/ジョニー・ホッジズ&アール・ハインズ

ストライド・ライト(紙ジャケット仕様)STRIDE RIGHT

ジョニー・ホッジス(as)
アール・ハインズ(p)
ケニー・バレル(g)
リチャード・デイビス(b)
ジョー・マーシャル(ds)

1966年録音

いろいろなジャズを聴いてきた。
最初からはまったものもあるし、聴き続けるうちに着古した上着のように馴染んで手放せなくなったものもある。
その一方で、未だによくわからないものもいっぱいある。
たぶん、もうジョン・コルトレーンはどうでもいいや、とか思い始めたら、ジャズという音楽の輝きはだいぶ薄れてしまうだろう。未知の、未開拓の領域は世界の魅力の欠かせない一面である。音楽に限った話じゃなく。
ぼくの旅はまだ終わらない。

にもかかわらず、その一方で、ぼくは最終的にはこういう音楽に帰ってくるのかもしれない、という気もする。これに何を加え、これから何を引いたらいいんだろう? 旅人をひきとめて、やっぱりお家が一番いいや、と言わせかねない禁断の楽園音楽。

こういうのは困るのだ、本当に。

posted by kiwi at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | サックス

2012年02月06日

ウェス・モンゴメリー・トリオ

Wes Montgomery TrioTHE WES MONTGOMERY TRIO

ウェス・モンゴメリー(g)
メルヴィン・ライン(org)
ポール・パーカー(ds)

1959年録音

ぼくは小さいころ、わけもなく押入れに潜り込んで、ふとんの間でじっとしている、という妙な趣味があった。何をするわけでもなく、指一本ほど開いたふすまから差し込むあかりを眺めながら、遠くに聞こえる世界の物音を聞くともなく聞いていると、なんとなく落ちつくのだ。ぼくがここにいることを誰も知らない、と考えると、悲しいような、それでいて妙にうきうきするような、変な気持ちになった。ここにずっと隠れていたらどうなるだろう、出ていったら誰もいなかったらどうしよう。そんなことをぼんやり考えていた。

大人になって押入れには入りにくくなったが、どうもぼくの中には未だにそういう気分が残っているらしい。時々ふと、世界からちょっと距離を置きたい、と思うのだ。これといった理由もなく。

そんなときに、ウェス・モンゴメリーの音楽を聞くと、あの押し入れに潜っているような気分になることがある。世間のあかりや物音が小さく、遠くなる。やさしくて、暗く、あたたかくて、さびしい。ラウンド・ミッドナイト。そうか、ミッドナイトと押入れって、似ているんだな。
posted by kiwi at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ギター・ベース