2013年05月24日

クワイエット・タイム/アーマッド・ジャマル

Quiet TimeA Quiet Time

アーマッド・ジャマル(p)
ジェームス・カマック(b)
ケニー・ワシントン(ds)
マノロ・バドレナ(perc)

2010年

いろいろな歳の取り方がある。

ホレス・シルヴァーみたいにファンキー一筋何十年、というひともいるし、マイルス・デイビスみたいに次に何をやるのか見当もつかないひともいる。ステファン・グラッペリみたいに歳を重ねるにつれて自由になって、どこかで魔法めいた領域に足を踏み入れるひともいる。

アーマッド・ジャマルはどうだろう?

1930年生まれだそうだから、この年80歳。面影はある。すれ違いざまにふっと香るようなあのタッチ。もちろん変わってもいる。だがその変わり方がちょっと不思議だ。老けたとか、太ったとか、背が伸びたとか、そういう方向性のある変わり方ではない。ああ、苦労したんだなあ、とか、食っちゃ寝してたんだなあ、といった、単純な想像を当てはめにくい変わり方。あっちへ旅し、こっちで暮らし、したひとの持つ、不思議な柔らかさとしたたかさ。話をゆっくり聞いたら面白いだろうな、と思わせる、そういう変わり方だ。

ゆっくり聴こう。
posted by kiwi at 23:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ピアノ

2013年05月12日

オスカー・ピーターソンの世界

オスカー・ピーターソンの世界The Way I Really Play

オスカー・ピーターソン(p)
サム・ジョーンズ(b)
ボビー・ダーハム(ds)

1968年

 ピアノトリオでこのボリューム。水晶でできた虹がガッシャーンと砕け散って地上に雨あられと降り注ぐような、ちょっと取り返しのつかない感じの豪華絢爛。精神性がどうとか、テクニックがこうとか、四の五の口をはさむのは野暮というものだろう。酔っぱらいにアルコールの化学的性質を講義するようなものだ。
 人生には時として、両手を振り回して駆けまわるくらいしかやれることがない状況というものがあるし、そういうときには一生懸命、両手を振り回して駆けまわるべきだとぼくは思う。やっほー。

posted by kiwi at 20:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ピアノ