2010年06月13日

ブルース・ムーズ/ブルー・ミッチェル


ブルース・ムーズ
Blue's Moods

ブルー・ミッチェル(tp)
ウィントン・ケリー(p)
サム・ジョーンズ(b)
ロイ・ブロックス(ds)

1960年録音

 ジャズを聴く愉しみはいくつもあるけれど、その一つは予備知識もなく、初めて聴く人のアルバムを買ってみて、10秒くらいで「あっ、当たりだ」と気がついたときのしめた感だとぼくは思う。浮き立つようなピアノのイントロに続いて、今の時期の夜風みたいにクリアで、平熱で、ちょっと人ごとみたいな感じもするトランペットの音。はじめまして、ブルー・ミッチェル。

 この人の音は、たぶんきれいすぎ、ピュアすぎるのだろうと思う。シャウトしないロッカーみたいなもので、声を嗄らしてまで伝えたいことがあるわけでもないのね、みたいなとらえ方をされても不思議じゃない。いま一つメジャーになりきれなかったのはそのせいじゃないだろうか?
 でも、声高に言いつのれば伝わるわけでも、もちろん、ない。ひとにはそれぞれの声があり、伝えたいことは自分の声で伝えるべきだ。
 実際、このアルバムは、伝わる。

 ピアノすげえかっこいいな、と思ったらウィントン・ケリーだった。これもまた知らないで聴く愉しみの一つ。
posted by kiwi at 21:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラッパ
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