2008年01月20日

ザ・ケルン・コンサート/キース・ジャレット


ザ・ケルン・コンサート
The Koln Concert

キース・ジャレット(p)

1975年録



 キース・ジャレットが人気がある理由がやっと腑に落ちた。
 なるほど、これはやられる。熱を出すひともいそうだ。

 
 ピアノ・ソロはよほどの名手でも何か足りない感じがすることがあるが、このアルバムにはそれはない。むしろ、ここに何かを足すほうが難しい。1台のピアノと10本の指だけで世界を描写し切ろうとする、その緊張感で全編を通して息もつかせない。弾き終わったとき、キース・ジャレットは何キロか痩せているんじゃないだろうか。 
 しかもとっても聴きやすい。たとえばビル・エバンスの一部のアルバムよりずっとポップだ。キース名物の例の奇声さえここではメロディアスで、ハミング、といっても通りそうだ。
 この音楽をジャズの正統な歴史に定位するのはおそらく無理で、ジャズの要素も含んだある種の音楽、としか言えない。クラシックやポップスのファンにもハマるひとがいるだろう。


 
 それにしても、これが即興演奏というのはあんまりだという気がする。もしそうなら、人間の精神的能力というものについて、ぼくらはもう一度考え直す必要がありそうだ。
posted by kiwi at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(1) | ピアノ
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Excerpt: Keith Jarrettのライヴ・アルバム『The Koln Concert(ザ・ケルン・コンサート)』。1975年発表。 その昔、毎日のようにカラオケ・ボックスに通っていた時代、東野純直とい..
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